けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 Elvin Jonesから炉端話への縦走路。

昨晩、行きつけの居酒屋の主みたいになっていた。
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駅前のスーパーと八百屋で食材を購入した後、開店前の16:50に訪問。TVを点けるとイヤなニュースが飛び出してくるから、持ち込んだCDをかけてジャジーな気分になって、ジンジャーエールで喉を潤した。CDはこちらね。
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店主と話をしていたら久しぶりに会う常連さんがやってきた。会社を退職して悠々自適に遊んでいる方。共通の知り合いの近況やら、群馬県限界集落にある黄檗宗のお寺さんがやる「八草粥」ってなんでしょうね?みたいに話が進んだ。
そして流れる音楽からコルトレーン・カルテットに話が及び(上で紹介したエルビン・ジョーンズコルトレーンカルテットの黄金のリズムセクションを支えたドラマーね)「コルトレーンもいいけどエリック・ドルフィーが一番好きだな」ということで意気投合して、コルトレーンクインテットの1961年からのヨーロッパ・ツアーのすばらしさを熱く話し合った。

The Complete November 18, 1961 Paris Concerts (2CD) [輸入盤]

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彼から船戸与一満州国演義」の文庫版が第8巻まで出ていて、近いうちに第9巻が出るということを聞いた。おっと今日発売ではないか!
残夢の骸 満州国演義九 (新潮文庫)

残夢の骸 満州国演義九 (新潮文庫)

同シリーズは第7巻まで単行本が出るたびに購入して、徹夜して読みふけっていたんだけど、第8巻からは生活の軌道修正を迫られて読んでいないんだ。第8巻のあとがきによると第9巻で、シリーズ冒頭の「会津の因縁」(?)が回収されるとのことらしい。おみごと船戸御大。そして楽しみ!
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彼が帰っていった後、話し相手がいなくなったので、夕食代わりのゴーヤチャンプルーを食べながら読書。
夜の床屋 (創元推理文庫)

夜の床屋 (創元推理文庫)

日常の謎ミステリ。プロットがぶっ飛んでいるなあ、と最近読んで大当たりしたシリーズと比較して、ちょっと残念。さておき店内の小さな喧騒を背景に本を読むと、内容が気持よく頭に染みこんでくる。独りの部屋で読むとこの境地を捕まえるのって、(私には)わりと難しい。
上の本は短編集なので一区切りついたところで、読み直さなくっちゃと思っていた夏目漱石を鞄から取り出して読み始める。
行人 (新潮文庫)

行人 (新潮文庫)

持っていたのは、いつ買ったかも不明な(たぶん25年くらい前)買った当時から赤茶けた古本。ところどころに殴り書きした書き込みに頷いたり、首を傾げたりしながら読み進む。漱石の距離感って、薄ら寒いものがあり、それはときとして残虐ですらあるなあと思って憂鬱になったところで、話し相手が来てくれた。
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山登りが好きな知り合いで、最近、南アルプスに行ってきたそうな。一泊二日で北岳間ノ岳をピストン。日程的にハードだなあ。むかし北岳間ノ岳塩見岳を縦走したときのこと(もう20年前か・・・)に思いを馳せながら土産話に耳を傾けた。
その後、何人か常連がやってきて、高校野球の話をしたり、家族との炉端話を聞いたりした。照明を落とした店内で炉端話を炉端話として聴くというメタ構造が、幻想的な物語空間を作り出していておもしろかった。
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そんなこんなで閉店すぎまでうろうろして、お代750円を払い独りの部屋に帰宅。眠る前にマインドフルネス(参照)をしてストンと眠りに落ちた。
こういう生活が正しいのか定かではないけど、しばらくはよしとしておこう。