けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 自分のものにする覚悟。あるいは捨する覚悟を決めること。

夜逃げをするときは荷物をコンパクトにまとめる必要があります。そんなときに悩むのが本の処理。今回は、私が夜逃げをするときに持ち出す本を紹介しましょう。
読んだ
ゆるふわ√3: 本を自分のものにする覚悟。または蔵書票のこと。
書いていた。

けろやん。メモ:書籍は資産なのか?あるいは精神的苦痛を与える負債なのか?
紙媒体の本はたしかに資産かもしれない。ただし、よくいわれるように居住スペース等が犯されるという逆資産効果にもなりうる。

冒頭エントリからの引用。

蔵書票って、切手のように「収集するもの」で道具として「使うもの」のイメージがなかったので、文具店で見つけた時は和菓子屋にべっこう櫛が置いてある的な違和感があったくらい。

いきなりクエッションである。蔵書票というのは、持っている本に貼り付けるスタンプみたいなものではないのか?

みたいなスタンプを本の見返しページにペタンて押しておくというような。古本屋流れの本でけっこう見かける。中には、古本屋へ流れてきた里程に思いを馳せてしまう蔵書票もある。

著者謹呈

さておき。蔵書票が収集するものだということに納得できないながらも、エントリを読んでいくと、私の胸元をえぐる一節が飛び出してきた。

古本屋や図書館、そして電子書籍が普及している世の中で「本を自分のものにする」てすごい覚悟だと思いません?売らずに手元に残すと決めるのです。
(太字化引用者)

本を自分のものにする覚悟。裏を返せば、自分のものにしないという本を選んで、大鉈をふるって捨する覚悟である。私の覚悟を書く。
覚悟の全景である。

段ボール一箱分の覚悟だ。分解してみる。

手垢にまみれた英和辞書は外せない。

この写真に収まった本については、参考であげたエントリで既に書いてあったので読んでいただきたい*1

茶けた書店カバーの書籍はこちら。

或る青春の日記

或る青春の日記

おそらくこれまでの人生で、私が最も繰り返し読んだ本である。大学浪人中に現実逃避するために読み、そのたびに現実逃避していた。
「ロックンロール」。捨ててしまっても構わないのだが、十字架としての意味で持ち続ける覚悟が必要な本である。
ノルウェイの森」。むかし近所の古本屋からパクッってきたので捨てるわけにはいかない。これも十字架といえないこともない。
−−−
私の覚悟と捨てざる本について書きました。これからも新しい本を読んでいくと思いますが、おそらくエントリに書いたセレクトは変わらない、そんな気がしています。
日中戦争に出征した兵士たち。彼らの小さな背嚢には仏典、聖書あるいは哲学書が収められていたと聞きます。私たちも何かの時に備えて、この本一冊だけは持っていく覚悟を決めておくことが大切なことかもしれませんね。そしてそれはとても豊かな覚悟だと思います。
(本稿以上)
(参考)
けろやん。メモ:世俗から逃れた果てに
けろやん。メモ:カラマーゾフの兄弟について思うこと
けろやん。焼き芋:ブラッドベリは原著に勝りきや?
総合ランキング無人島に持っていくならこの一冊 結果発表
本を処分したいのになかなか踏ん切りがつかない時、どう気持ちを切り替える?
捨てる人から学ぶ、ものを溜めないコツ

*1:文体上「読んでいただきたいたい(キリッ!)って書いているんだけど、ほんと偉そうな書き方だなあ。友達失くしそうだ。