けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 ゲバネクしてないタイムスリップ

基本的に、金曜日だけしか酒を飲まないようにしている私なんだけど、今晩はとても飲みたくなった。遠くの行きつけの店に行った。日曜日の夜なのに。
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店のおばちゃん「きょうは大切な友達夫婦が来るので、ギャンスカ言わないで、頭をひっぱたいたりしないように、タバコは右の壁に向かって呼吸するように!」って釘を刺された。
のんびり酒を飲みたいのに。
おばちゃん「ついでに座敷の鯛の掛けをこれで格好良くするように!」って言われて棒みたいなものを渡されたりした。相撲の千秋楽ぐらい見せろよ、と言いながら適当に工面したけど、ぼろ雑巾みたいな鯛は掛けにならない雑巾だった。
私はのんびりしたい客なんだけど。
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おばちゃんの大切な友達夫婦がやって来た。
私は絡まってしまわないように、右前方のテレビの相撲を観ながら、さびしくみんなの話を左耳をトンがらせて聴いていた。テレビでキプロスの何かが出てきたときに、隣のおじさんが話しかけてきてくれた。
なんだか世界経済にえらい詳しくて、話が進むうちにコンピューター(パソコンではない)にえらい詳しくて、詳しいことは分からないけれども、えらい詳しいことは分かった。
ゲバ棒捨ててネクタイ首ぶら」の世代らしいのに、DOSなんとかの話をしてくれた。私の兄たちもいろいろとやっていたので、テキトーな話ではなさそうだった。
ゲバネクの人々にもこういう人たちが最前線で頑張ろうとしていたんだな、ってわが身を振り返って恥じた。
私は、さすがに長渕「とんぼ」の話はしなかったけれども、音楽の話を持ち出したんだけれども、吹く風ありな感じで話を合わせてくれたっぽかった。PPMやってたらしいことを後でおばちゃんに言われた。ハーメニーローズマスター。
おじさんは、おそろしく元気でまだまだ働いていそうで(65歳定年延期じゃなく自営)、元気だったなあ。私は四十路なのに・・・。
隣のおばさんは、すこし心を病んでいる感じだった。あとから、おばちゃんに言われたけれど、見ていてわかっていた。そういう人って、なにか頑張ろうとするんだよ。食べた食器を下げたりして。なんか苦しいんだよね。
おじさんが私のことを評して「純真すぎなんだよね」って言われて、ナルシストな私は嬉しかったけど、本当は、「純情なんだよね」って言われたかった。
帰り道。純真も純情も40歳路の私には、似合わないし嬉しくない気持ちになって、バカみたいだよなあ、って思った。電車の中で若者たちをすずろに見渡し妬んだ。
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久しぶりに乗った小田急線。きったねえ下北沢駅が、近未来的な輝きに覆われていてびっくりした。タイムスリップしたかと思うたよ。見れる人は見てごらん。