けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 松岡正剛「多読術」(ちくまプリマー新書):着物で突撃銃。

読んだ。

多読術 (ちくまプリマー新書)

多読術 (ちくまプリマー新書)

初読。購入日を見ると随分と長く放置していたんだなあ。
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さて、本書は多読術を語るものであり、速読術を語るものではない。そんなことは、著者が松岡正剛である時点で分かる。
ん?なんでそんなに偉そうな物言いなんだって?
松岡正剛の千夜千冊
ここをたまに読んでいたからなんだ。
さておき内容。難しい横文字が多くてあんまり理解できなかった。編集!編集!という言霊の乱打にもちょっと辟易した。
でも、参考になる本の読み方が書かれていて(読み書きってヘンだね)勉強になったかな?
で、具体的にはどういうことが参考になったんだい?って聞かれると困っちゃう。ぱらぱらと読み返すのが面倒なので間違っているかもしれないけど、ちょっと書いてみよう。
キーブックを見つける。民俗学では「忘れられた日本人」、哲学(思想?)関係では、フーコー「知の考古学」が取り上げられていた。で、キーブックから派生して次々と読んでいく、だったかな?
次に本をノートにする。要するに書き込みガンガンってことだね。でも、掲載されていた実映写真をみると「書き込み杉だろ?」って思ったぞ。いや、本がかわいそうだ・・・ということではなく、こんなにマーキングしたり、書きこんだりしていたら、文字を読む流れが澱んでしまうのじゃないかな?って。
あと、マッピングマップ(だったかな?)を作ろうという話もあった。たとえば年表を作る。自作のね。これは、私もやっているので納得。人間は納得した事柄についてはよく覚えているものである。
まあそうなのかな?って思ったのは、スタイルによって読み方が変わってくる。ここでいうスタイルとは、わが身のスタイルのことね。
具体的にいうと、「ラフなスタイルでニーチェを読むのと、ワイシャツネクタイ姿で読むニーチェでは、異なった読み方になるのである」みたいな。
「時代物を書くときは着物姿で坐して書く。現代軍記物を書くときは軍服を着用し、横に鉄剣付突撃銃を置いておく」みたいなことを浅田次郎が書いていたけど、それとおんなじ感じかな?
私は、どんな姿格好でもニーチェは読めないと思うから、なんか小難しい本を読むときにネクタイして読んでみよう。
インターネットの検索。横のつながりの乏しい「単的」なツールである。言い尽くされていることだと思うけど納得。人間は納得した事柄についてはよく覚えているものである。
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こんな感じで、私にとっては「図書館本」だったかな。