自炊なんだか、彼女の手料理なんだか。
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世間では、自炊セットが売れているらしい。スキャナーとかなんやらプラス「バカでか裁断機」一式。
- 出版社/メーカー: DURODEX
- メディア: オフィス用品
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少し考えてみると、誰んち?これは我々個人が使うものではない。すなわち、個人が自炊業者という事業を展開するにあたっての初期投資なのではなかろうか?*1ガレージでパンクロックの時代ではなく、ガレージで自炊みたいな。貧乏くさいガレージ。
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先日、丸の内をうろついてたら「自炊やります!」って店で女性店員さんが受付けで待機してた。魅力的な自炊だなあ。ごちそうしてください。
でも、丸の内で「自炊やります!」店舗を出しているのが不思議。「自炊やります!」ってなんか不穏な感じがするから。「*DVD売ります・・・」みたいな。
チラシを見たところ、「裁断後の書籍も希望があれば返却します」という説明書きの一文。この一言が、いわゆる不正自炊代行業と一線を画せるのかなっと。
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- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 講談社
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私の理解では、自炊業者をNGという設定にして、客のAさんがNGに「ノルウェイの森」の自炊を頼みました。自炊を頼むってシュールだから、名称として「炊き出し」のほうがいいんじゃね?
シュールは横にして、NGは自炊した電子物品をAさんに渡します。次に、客のBさんがNGに「ノルウェイの森」の自炊を頼みました。NGはAさんに渡した電子物品のコピーを流用してBさんに渡します。
川渡りパズルみたいな話だけど、舟(祭壇前のBさんの「ノルウェイの森」)がNGの手元に残り、それをどっかに横流ししてしまう。これが、AさんBさんだけだったら横流し規模は小さい。
しかし、これがAさんから始まり、Xさんを経由してXFDさん*2さんくらいに至ると祭壇前の「ノルウェイの森」がトトロの森みたいに(不適切ですね)大きな森になる。
ここらあたりが、私の理解する不正自炊行為。
続けてみる。NGはこの森をどうするか?ブックオフに放り込む?ブックオフなら不正っぽい物品でも引き取ってくれるでしょう。しかし、NGの足元を見るまでもなく、大量物品の咆哮により値崩れ値段での引き取りは必至。
では、村上春樹の家に送りつけて買い取りを迫るか?彼は、自分の本が大量に売れているのか、あるいは売られているのかに目を見開いてしまうかもしれない。いや開かないでしょう。書籍の買取りは、株式の買占めから企業への買取り迫るとは違う。
ゴミ屋敷になった春樹さんも本の山を見て「僕の本が大量に存在するということは、我々は氷河期にいるということなのかもしれない」ってなピロートークしている間に、ノルウェイ氷山の一角が家を浸食したら困るでしょう*3。
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さて、NGはXFD冊の「ノルウェイの森」をどう処分するか?いや、処分すると同時に、NGは廃品回収業者ではないので、利を得るシステムを構築しなければならない。
ここから先は妄想度数高め。トンデモ。
XFDを中華圏に送り込むのである。いわゆる中華圏では日本語の識字率が高まりつつあり、日本語版「ノルウェイの森」なんかは多くの人々に読まれているらしい。ファナティカルなファンもいるらしい。まあ、どこにでもいるでしょう。
この中華市場への参入により、NGは十分なさや抜きができるだろう。さらに妄想度数を高めると、往路の船舶で「ノルウェイの森」を運び、復路では「危ない森」をたくさん日本国内に運び込む。
往路と復路で別の積荷を持ち帰るのは、北前船の昔からの定石。どうだ?
以上、村上春樹作品にほぼ限定であることもあって妄想度数高め*4。これが「もしドラ」のXFDだったら・・・(以下自主規制)。
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さて、話を戻して丸の内の「自炊やります!」さん。Google AdWordsで飛び出してくる業者に比べて、値段は4倍(!)くらいに設定してある。こりゃ参ったねって思いながらも、一冊くらいは試しに利用してみようかな?って思った。
で「誰」を裁断させるか?あらためて考えたんだけど、考えていたよりも候補がずっと少ない。というか、無理矢理に数冊を候補に挙げたくらい。
いや、本が裁断されるのがイヤなんだ・・・っていう話ではなく、電子化して閲覧したい書籍がほとんど見当たらない。
以前、どこかのブクマコメントに書いたけど、辞書的に閲覧する書籍を電子化しようと考えていた。しかし、本棚を見渡すと対象物品がほとんどない*5。かろうじて、
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ここで言ってるお釣りというのは「カネ」ではなく内容。Wikipedliaの年表は、誰たちらがちくちく書き継がれたのか分からないけど、非常に充実している。
ふむ。現在の私にとっての電子化有効物件は、上記「合戦」や「財閥」のような「カタログ」的な物品がかろうじて線上にあるみたい。
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ちなみに丸の内の「自炊やります!」さんのHP*6には、「自炊やります!」サービスが記載されていなかった。ふむ。