けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 電子化物件の最適化理論について

長々と書いていて、とても虚しくなったのだけれども、とりあえずアップする。
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いくつかの書籍の自炊を丸の内さんに依頼してきた。
けろやん。メモ:村上春樹「ノルウェイの森」と「中国行きのスローボート」:自炊考
手続きが終了したところで、丸の内さんの第一声「裁断後の本はお持ちになりますよね?」NG化をあくまで口頭ながら避けてた。
口頭?なるほど。調べるの面倒だけど、NGが遠方にあると私たちは裁断自炊化物件を郵送する。
そして裁断後物件を受け取るには、さらに送料が発生するとすると「そちらで処分してください」で、XFDが発生するのかも。XFDとかは上記エントリを見てね。
さて、丸の内さんから電子化物件が届く前に、書籍のカテゴリごとに電子化優良物件を考えてみた。
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何よりも使用する閲覧ツールによる影響が大きいと思われるので、まずはパソコンのモニターで閲覧するケースを考えてみる。
(1)雑誌類
自炊という紙物件を電子化するという話を聞いたときに、雑誌が最適であろう。雑誌のために自炊は存在するものである。とウソではなく思った。
たとえば、雑誌「BRUTUS」なんかを定期購読している人なんかは、「デケえし邪魔だしなんとかならんかな?でも保存しておきたいものだよ!」と思う人がいると思う。
そういうわけで、雑誌類は電子化することにより「邪魔だけど保存したい」の用途にぴったりかな。でも、私は購読している雑誌はないし雑誌は基本的に棄てるものと考えている(これについては別稿で書く)ので優良物件にならない。
また、バカデカ雑誌をパソコンのモニターで見るという行為は、視認性での問題が大きいと思う。ああ、バカデカモニターで閲覧(?)するケースでは問題がないのかも?
(2)文庫本
これは、丸の内さんからの電子化物件の到着を待たないと、詳細は分からない。しかし、視認性は留保するものの、保存性を考えると適当な物件かな?って思う。
たとえば「真田太平記」などのシリーズもの時代小説。これを紙媒体で保持するのは厳しいと思うから優良物件かな?まあ、私は時代小説は老後の楽しみにしていて、所有していないので分からない。
しかし、莫大なD・フランシスの競馬シリーズは電子化物件にして貯蔵したいと思う。とくに外れ物なんかは。逆説的だけど、当り物については紙媒体で所有するでしょう。
(3)新書
電子化物件を辞書として使う、というのが私の電子化への憧憬だった。ところが、

平成経済20年史 (幻冬舎新書 こ 9-1)

平成経済20年史 (幻冬舎新書 こ 9-1)

これなんかは、まさに辞書(資料)化するのに最適であろうと思っていたのだけど、なんか違和感がある。なんでだろう?と考えてみたら、上記本なんかの一群の新書は「よみもの」なんだということ。
したがって電子物件化するのは、もう少し待とうと躊躇している。躊躇は物理的保存空間の狭小化によって崩れるときまでかな?。
(4)コミック
これも、丸の内さんからの電子化物件の到着を待たないと、詳細は分からない。「これこそが自炊の妙である」という人は多いと思う。とにかく冊数の多いシリーズ物が多いからね。
ただし、私にとっては微妙。人に比べてコミックの所持率が低い(多分)ということ。そこで、靴箱に放り込んで整理している。大きさがぴったりなんだ。
その便利さは横に置いて考えてみる。
コミックは、手にした時の安っぽい紙質のざらざら感も内容の一端であると思う(大袈裟だけど)。それをパソコンという無機質な空間に放り込むのはどうかな?という思いが強い。
(5)参考書
マンキュー入門経済学

マンキュー入門経済学

これは論外。勉強する資料は紙媒体で、線を引いたり書き込みをしたりするので却下。
(6)図版資料
これも(1)の雑誌と同じく視認性に問題があると思う。また試しに、
戦国大名勢力変遷地図

戦国大名勢力変遷地図

を考えてみたのだけどB5判の物件を電子化して、パソコンのモニターで見るのは辛いかな。というか、上記本に関しては「裁断に必要な1センチ」がない。

そもそも、紙媒体でも肝心な京都周辺がページの折り目に当たっている。これについては、自分の手で、がっつりと「裁断」してしまおうと思っている。とても良い本なんだけどね。
(7)パソコン関係の参考書
ひと目でわかる WINDOWS7 操作&設定テクニック厳選200! (マイクロソフト公式解説書)

ひと目でわかる WINDOWS7 操作&設定テクニック厳選200! (マイクロソフト公式解説書)

これこそ、まさしく電子化するにあたっての最優良物件だと思う。パソコンに向かいながら、パソコンの参考書を横に置いて、ページを押さえつけ(他のページに逝かないように)て右往左往する。
これが電子化されたら、パソコン上で電子化された参考書を参照しながら、パソコンでの作業が行える。これだ!
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次に、

ミニなのは、サイズだけ

を標榜するiPad miniで閲覧することを想像してみた。パソコンでの閲覧ではなく、携帯(モバイルっていうの?)性の面から考えてみるってことね。
ちなみに店頭でいじったらminiさんは「ミニ」のくせに「ミニ」じゃない。片手で持つと腕が釣りそうになる。手が大きな外人さん向けの設計思想なのかな?

さておき、上記に羅列した物件をminiさんで閲覧することを想像してみた。まず、
(1)雑誌類(5)参考書(6)図版資料については、パソコンでの視認性に問題性があり、ディスプレの小さいminiさんに挽回の余地なし。論外。
また、パソコンで最優良物件だと考えた(7)。これも、miniさんには適当でない。パソコン上で参考にする物件をわざわざ横に置いたminiさんで参照するのはおかしな話。
まあ、紙物件を参照するよりかは、miniさんを使った方がいいかな?ってフォローするけど、異次元の所業だね。
さて、問題は(2)文庫本(3)新書(4)コミック、をどう考えるか?まず、視認性については、「miniさん「ミニ」が「ミニ」」でないというバカデコが、功を奏しているのかなって思う。
miniさんが「ミニ」じゃないことにより、文庫本および新書については、その視認性において「大きなミニ」がいいかも?棚から牡丹餅。
文庫本や新書には、ちょうどピッタリなのでは?あるいは、画面上でページレイアウトを壊すことなく、文字の拡大が可能な大きさだと思う。
問題は、miniさんのコミック。これもサイズ的には新書と同じくらいなので重宝する。と思いきや、miniさんにコミックを入れて携帯しながら、電車内等で見るというシチュエーションが考えにくいな。でも、布団で転がりながらピコピコして大笑いする、ってこともあるかな?
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だらだら書いてきたけど、丸の内さんに預けた紙物件が電子物件に変貌したときには、今まで述べてきた戯言が180度回転して「おお!自炊ってすげえじゃん!」になるかも。バカデカ裁断機欲しい!とか。