けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 「国」としての満州、そして光と闇

私は軍事オタクではないんだけど(多分)、日中戦争前後に関する本を読みまくっていた。主義主張はない!と思うけれどもそんなことないかもしれない。思想信条に問題あるとか。

基本的に軍事うんぬんではなくて、当時の社会・政治経済情勢を調べるのが好き。あと、気象状況も外せないな。風土・気象状況に関してはまとまった書籍が無くて、今後の課題として楽しみ。
日本陸軍の軍務官僚については、下記リンク先の書籍が恐ろしく視野を拡げてくれた。ありがとう。
けろやん。メモ:川田稔「昭和陸軍の軌跡」〜相関図で読み解く軍務官僚の軌跡
私は軍事オタクなんだけど、太平洋戦争まで時代があがると興味が落ちる。太平洋戦争を経営戦略の反面教師として論ずるビジネス書籍が巷に溢れているが、そのあたりも興味をそがれる理由の一つかもしれないな。
また、私は思想的に偏向は無いだろうと思うのだけれども、実際にはあるかもしれないし、そんなこんなで偏向風が吹いているのかもしれない。風は満州「国」に至り、あるいは上空で舞っている。
個人的には戦前の社会経済状況に興味を持っていて、その行き着く先が満州「国」なんだと思っている。
−−−
立て続けに満州関連の雑誌やムックが眼に入ってきた。
その1。2012年7月号「歴史街道」。

歴史街道 2012年 07月号 [雑誌]

歴史街道 2012年 07月号 [雑誌]

総力特集は「満州建国の真実:日本人が広野(「広」は旧字体で表記されている。)に賭けた夢」
目次を引用する。

満州建国は「明治維新の理想」実現に向けた、最後の一歩だった」
覆る昭和史!イギリス諜報部が指摘する、張作霖爆殺の真犯人とは」
「満蒙の人々を救え!「五続協和」実現の純粋な思いに燃えて」
満州清朝後継の独立国家だった・・・東アジアの安定を図った日本人志」

断片的な目次引用なんだけどいくらなんでも・・・。しかし目次だけではない。本文を読むと(面倒くさいので引用しない)恐ろしいほどまでに、満州問題を日本の視点から描かれている。読むに辛かった。
ただし満州国の版図にかかる地図が秀逸。ほかの本たとえば文庫本、新書本のみならず単行本でも、地図が見難いんだよね。これだけが収穫だったかな?
−−−
その2.「Town Mook 満州帝国の光と闇」

まだ読んでいない。しかし、パラパラ見ると歴史的な写真が満載みたいで楽しみ。なにしろ本が重たい。印象では石原莞爾を中心に据えた本みたいだ。