けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 1927年のストラッテマイヤー・シンジケート

図書館に行った。よかったこと。
図書館に行った→エントリを書いた→「ハーディ兄弟」モノを思い出した→調べた→ペーパーバックを知った→購入した→これから楽しめそうだ。
ということで、ハーディ兄弟モノ(正式には、THE HARDY BOYS)の記念すべき第一作目を購入した。

Hardy Boys 01: the Tower Treasure (The Hardy Boys)

Hardy Boys 01: the Tower Treasure (The Hardy Boys)

おっと、ペーパーバックではなく絵本みたいな硬い背表紙が付いているぞ。税込579円。よし!ちゃんと円高を反映しているな。
さて、少し読み始めたのだけれども、これならば現在の私の英語力で楽しめそうだ。わからない単語は、山盛りなんだけれどもなんとなく読める。そして、わからない単語は、身体の動きとかに関するものが多く、そのほとんどが所謂「単語集」*1に掲載されていない。したがって、小説を読むための語彙力アップに役立ちそうだ*2
ところで、このTHE HARDY BOYS。調べてみると凄いことが分かった。

http://www.aga-search.com/431franklinwdixson.html
フランクリン・W・ディクソンはペンネームで、少女探偵ナンシー・ドルー・シリーズも手がけているアメリカの〈ストラッテマイヤー・シンジケート〉の第一級のライターたちが(略)

ストラッテマイヤー・シンジケートという(作家等の集団)の人たちが書いているんだってさ。これは、SFで言うところのペリー・ローダン・シリーズと同じ構図かな?

宇宙英雄ペリー・ローダン - Wikipedia
SFとしては世界最長のスペースオペラ小説シリーズ。草案作家のシノプシスに沿って、複数作家によって執筆されているリレー小説

これは、「リレー小説」という形で、ストーリーに(ある程度の)一貫性がある話だったね。いや、今現在がどうなっているか、さっぱり分からないけれども。なにしろ、

http://www.ne.jp/asahi/shi/home/shifile/perry/perry.htm
現在、年間24冊の発行で、本資料は、第415巻(2012/12/25発行分)までを集めています。

年間24冊、すなわち月間2冊!の割合で、2012年末までに415冊が刊行されている、、、そうな。

第四具象誕生 (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-415 宇宙英雄ローダン・シリーズ 415) (ハヤカワ文庫SF)

第四具象誕生 (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-415 宇宙英雄ローダン・シリーズ 415) (ハヤカワ文庫SF)

さて、THE HARDY BOYSに戻ってみると、

http://www.aga-search.com/431franklinwdixson.html
1927年に最初の作品である「古塔の宝」が刊行されて以来少年たちの間で絶大な支持を集めていて(略)初登場からおよそ70年以上経った今現在においてもまだ新作が書き続けられているという長寿ぶりで、シリーズ作品はオリジナル58作品の他、1979年以降から現在まで刊行されているペイパーバック・シリーズがあり、両者を合わせると発表された作品は何と180作品近くもあります(現在も年3〜4冊のペースで新作が書かれています)
(太字化は引用者)

なんと!これまた180作品が発表されて、現在でも新作が書かれているのか。しかし、こちらはローダン・シリーズと異なり、単発作品なので、ストーリーに継続性はなかったと思う(多分)。
で、初登場の1927年というと、

1927年 - Wikipedia
2月7日 - 大正天皇大喪。大赦137,669名、減刑46,138名。
3月14日 - 片岡蔵相が「東京渡辺銀行が破綻」と失言(昭和金融恐慌の発端)
3月24日 - 蒋介石の国民革命軍が南京入城の際、諸外国領事館を襲撃(南京事件
3月27日 -ハイゼンベルク不確定性原理に関する論文を提出(量子力学
7月24日 - 芥川龍之介睡眠薬を多量に飲んで自殺

昭和金融恐慌が始まり、芥川龍之介が「将来に対するぼんやりとした不安」を抱えて自死した年。とすると、私の購入した「THE TOWER TREASURE」は、そんな時代に書かれた古書みたいな本なのか。勉強になるかどうか分からなくなってきたけれども、おもしろいからいいや。

*1:「Duo3.0」とか「単語王」とか。

*2:以前、ロバート・B・パーカー「初秋」を原書で読んだとき、えらい苦労した。訳書を首っ引きで参照したなあ。