けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 購入問答 

文庫本を二冊購入した。

さよならを言うまえに (河出文庫)

さよならを言うまえに (河出文庫)

太宰治のダイジェスト本。いまのところ、さよならを言うわけではないけれども、なんだか唐突に読みたくなったので購入。「富嶽百景」とか「津軽通信」とかは好きで、わりと読み返していたりする。

燃える蜃気楼(上) (講談社文庫)

燃える蜃気楼(上) (講談社文庫)

当たり外れがある作家だけれども、冒頭部に圧倒されて購入。引用してみよう。

わたしは、つかの間ファラオナのことを忘れ、ギターの音色に聞き惚れた。パガニーニカプリーススカルラッティソナタグラナドスの詩的ワルツ集、そしてバッハの無伴奏パルティータが、白い蝶のような指のひらめきとともに、静かな迫力で耳に迫ってくる。
とはいえ、わたしの胸を騒がせたのは疾走する音の流れではなく、ほかならぬ一粒ひとつぶの音そのものだった。それはわたしが半ば忘れかけていた、いや、忘れようとしながら忘れられずにいた、古い記憶をまざまざと呼び起こした。

くぅー。クラシックギター小説、ここに登場!ですよ。「白い蝶のような指のひらめき」、「ほかならぬ一粒ひとつぶの音」。ここまで書かれた日には、購入してしっかりと読まねばなりませんね。

もう一冊、オッカケの単行本が出ていたのだけれども、購入は断念した。

張り込み姫 君たちに明日はない 3

張り込み姫 君たちに明日はない 3

シリーズ三作目で、それなりに面白いのだけれども、二作目を先日ブックオフで売ってしまったんだよ。で、その引け目もあり、あと色々と考えた末に購入を断念。なんだかNHKドラマにもなっているようですね。