文庫本を二冊購入した。
- 作者: 太宰治
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2009/04/03
- メディア: 文庫
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
- 作者: 逢坂剛
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/09/16
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (4件) を見る
わたしは、つかの間ファラオナのことを忘れ、ギターの音色に聞き惚れた。パガニーニのカプリース、スカルラッティのソナタ、グラナドスの詩的ワルツ集、そしてバッハの無伴奏パルティータが、白い蝶のような指のひらめきとともに、静かな迫力で耳に迫ってくる。
とはいえ、わたしの胸を騒がせたのは疾走する音の流れではなく、ほかならぬ一粒ひとつぶの音そのものだった。それはわたしが半ば忘れかけていた、いや、忘れようとしながら忘れられずにいた、古い記憶をまざまざと呼び起こした。
くぅー。クラシックギター小説、ここに登場!ですよ。「白い蝶のような指のひらめき」、「ほかならぬ一粒ひとつぶの音」。ここまで書かれた日には、購入してしっかりと読まねばなりませんね。
もう一冊、オッカケの単行本が出ていたのだけれども、購入は断念した。
- 作者: 垣根涼介
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/01/15
- メディア: 単行本
- クリック: 12回
- この商品を含むブログ (25件) を見る