昨日、久しぶりに「サンデーモーニング」を観た。昔は、毎回、HDDレコーダーに録画して、CMをブッ飛ばしながら観たものだ。
しかし驚いた。トップニュースが、周囲で多数の人が亡くなっているという結婚詐欺容疑の女性の話。えーと、これってニュースなのかな?耳目を集めやすいのは分かるけれども、トップで延々と報じて、コメンテーターたちが熱くなって「感想」を述べるほどの扱いをするまでもないと思うな。
これが視聴者の求める制作と報道なんだから、思うとおり進めていけばいいのではないか。これが視聴者の信というものなんだろうかと、奇妙な感じがするが。
とは、私は考えられないな。まだ、テレビというメディアによる報道をあきらめたくない。
テレビ番組がインターネット化している気がする。アクセス数というのは、インターネットの懐刀だと思うけれども、テレビまでもアクセス換算化していくのは、どうにも寂しい。ああ、視聴率という天上天下なるモノが前からあるんだった。
さて、サンデーモーニング。海難事故についても報じていた。
という事故のこと。コメンテーターさんたちは、やれ「奇跡だ」、「偶然だ」*1と熱くなって喋っている。で、これに対して私の好きな涌井雅之さんは、荒天でも出漁せざるを得ないという近海漁労の切羽詰った状況、という観点を提示していた。
3人の救出劇という美談は、私も好きだけれども、このような視点からの示唆は非常に有益だと思うな。そもそも救出された3人の記者会見の映像。
彼らは、疲れきっていた。場違いな自分たちにうろたえているようにさえ見えた。
ということを考えることができるテレビというメディア。もうすこし頑張ってほしいな。
*1:船体が急速に回転したので空気だまりができたこと等。