けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 バブルを抱いての選挙戦

このたびの衆院選挙で思ったことを書いておこう。

まずは、小選挙区比例代表並立制の暴発力は恐ろしく、またその最後っ屁は滑稽であるなあ、ということを思いましたね。小選挙区制に関しては、オセロゲームを思い起こさせるほどに、盤上の色を一変させる。

そして、比例代表制。今回の選挙ほど注目を集めたことはないのではないのかな?自民党の重鎮(?)たちが、小選挙区で落選しながら、比例代表で復活する。個人的には、その重鎮たちが重鎮であるがゆえに、これからの自民党にとって重たいくびきになるのではないかな?と思う。

また、民主党の小沢副代表が掘り起こした新人たちの当選風景。前回の小泉チルドレンのなだれを打つ当選風景と比べると、上品な感じがする。これは、小泉チルドレンを見慣れたという脳内構造なのかもしれない。

ただ、小泉チルド連は昨日まで同僚だった身内に対する「刺客」だったのに対して、「小沢チルドレン」は連立与党党首に対峙したのに象徴されるように、敵の本丸へ切り込んで、勝利の雄叫びをあげたからかな?と思う。

そして、今回の選挙の肝は小泉バブルが根底にあったと思う。バブルとは、前回選挙で、あふれかえった自民党議員たちのこと。あれだけの議員を抱えて、臨んだ選挙では、議席を減らすことは確実であり、問題は、どの程度の減少に留めるか?ということが焦点になっていた。こういうケースは、きわめて珍しいのではないのかな?

いわば、その後ろ向きな心理状況が、民主党に対する下劣なネガティブ・キャンペーンを選挙戦略として取り入れてしまったことの一因だと思う。泰然と選挙戦に臨む余裕がなかったのは分かるにしても、あまりにも酷かった、と思う人はたくさんいたのじゃないかな?

いずれにせよ、大議席を獲得した民主党には頑張ってほしい。という毒にも薬にもならない言葉で終わります。