けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 今度は経営ケキレキが御題なようですが。

ネット世界では、学歴論争ガキレキの宴が終わり、今度は、経営ココロがブームのようですね。

経営がわかっている労働者と、わかってない労働者の格差が拡大していく理由

表題、格差が拡大ということで、怖いですね。引用してみましょう。

企業の目的は金儲けではありません。(略)自動車会社の目的は金儲けじゃない。
顧客に自動車を提供すること。
衣料品メーカーの目的は、金儲けじゃない。顧客に衣服を提供すること。
(赤字デカ字化ヤメは引用者)

むーん。経営の教科書みたいで立派ですね。あるいは、倫理道徳の副読本の一節に使えそう。・・・ということで、みんなの意見は、大体正しいという、ナントカの法則通りに、はてなブックマック村という世界で人気を博しているエントリのようです。

でも、私は馬鹿なので、教科書的言説に続く話がよく分かりませんでした。

たとえば、ネオリベに対して懐疑的な左翼の方々は、(略)
そもそも、ネオリベの人たちが掲げるような意味での「経済的自由」(略)
ネオリベを否定する社会主義的な国家においては、(略)
すなわち、ネオリベ的な経済的自由こそが、労働者に経営スキルを要求する元凶なのです。(略)
(太字化は引用者)

と、「ネオリベ」さんというお気に入りの言葉が呪文のように、私に迫ってきます。「ねぇ、織部」さん。で、なんだか、左翼さんという怖ろしそうな人も出てきます。まあ、現実生活では、ネオリベさんも左翼さんも仲良くね、くらいでいいんじゃないのかな?

で、finalvent先生登場!

http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20080803/1217768107

これは、ネオラブさんと左翼さんの話の補足らしくて、私には難しいッス。

008年08月03日 repon 僕の頭が悪いので、finalventさんのおっしゃることは良く理解できない。fromdusktildawnさんのエントリでの議論は、もはや現代的ではない、と言う主張で良いのかしら?

とか、一所懸命に考えようとする方が居るようですが、話は、そんなに単純なことではないらしいですよ。で、

おまけ

 君たちまだこんなネガコメっていうかゴミコメつけ回してんのかよ。

と、finalvent先生お得意、真っ赤になってブック真っ赤ー批判。別に、そんなのどうでもいいじゃん、って私なんかは思いますけれどもね。格が違うから、真っ赤になるのかな?私には、赤いブックマッカなんか縁がないですから。

(´・ω・`)・・・

−−−
さて、本題。元エントリでは、経営ココロを持たないと、大変なことになるよ、という怖ろしいけれども、生活感のない話でした。

ここで、経営ココロを生活に持ち込んでみたら、どうでしょうか?例えば、

企業の目的は金儲けではありません。

とバカデカ赤字で主張されているところ。私たちの生活の目的は、金儲けではありません、と読み替えてみたらどうかな?

自動車会社の目的は金儲けじゃない。
顧客に自動車を提供すること。

これも、私たちの目的は金儲けじゃなくて、顧客に自動車を提供すること。うむ、分かり難いですね。では、顧客を「私たちの生活」、自動車を「生活の向上」に置き換えてみましょう。すると、

私たちの生活目的は、私たちに生活の向上を提供すること。

となりますね。

自動車が、「生活の向上」になるかどうかは人それぞれ。なので、「自動車」を他のことに置き換えて考えてみましょう。

歴史が好きだから、しっかりと勉強するよ!

あるいは、

虫とかの生命活動が好きだから、講演会に行ったりするよ!

あるいは、

音楽が好きだから、楽器を練習するよ!(下手くそだけどもね・・・)

あるいは、

星空が好きなんだ、ただそれだけなんだ!

このように、企業の目的たる自動車を提供することを、個人生活の「目的」(と書くと大袈裟ですね)たる様々なことに置き換えると、

【迷信1】企業の目的は金儲けである

というフニャリニャリなことも、決して「迷信」に惑わされること無く、その呪縛(というか単純欲望世界)から逃れられることができると思いますね。という消極的な意味合いではなく、好きなことがあれば、私たちの「好きなこと」という「目的」が、金儲けになったりしませんね。好きなことがあればですYO。

そんなわけで、私は、経営ココロを持ち格差を乗り切ろう、という上昇志向は否定しませんが*1、そのような手段、メソッドだけが持ち上げられるネット世界は好きじゃないなあ。メソッドの次にあるもの。それが、各個人の心にあってこそ、メソッドが少しはメソッド風味を帯びるものだと思いますね。

*1:実感が無いから否定できないんだ。