- 作者: 竹本健治
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2004/02
- メディア: 文庫
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が第二作目なので、その前の話。といっても、単体で読める、というか、紛らわしいのだけれども、第二作目(将棋)から読んでも、支障はなかった。
で、本作「囲碁」。「将棋」に比べると極めて平凡、良く言えばミステリらしい物語。これが、第四*1の奇書とも呼ばれる「匣の中の失楽」という竹本のデビュー作に続いて書かれた作品*2とは、にわかに信じられない。
- 作者: 竹本健治
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1991/10/30
- メディア: 新書
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しかし、トリック等では、(古風あるいは王道的に)趣向を凝らしていることが、しっかりと伝わってくるし、登場人物の魅力も考え抜かれて描かれている。そして、囲碁に関する薀蓄が面白い。囲碁をやらない私でも、その面白さは伝わるし、ましてや囲碁をやっている人には垂涎の囲碁談義が展開されているかも知れない。
とりあえず、ミステリファンではないが、囲碁ファンである人にはお勧めの小説かな。そして、囲碁はやらないけれども、やりたいなあ、と思っている人には。私は、この小説を読んで、囲碁をやりたくなりました。でも、難しそうだなあ。