村上春樹は、短編というフィールドにおいて(多少の例外はあるにしても)筆力を発揮する作家だと思う。いや、それは僕の思い込みかもしれないけれど。ただ言いたいのは、僕が彼の短編小説から発せられる枯れたウィットに魅せられていることは確かだ。
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私は、「ダンス・ダンス・ダンス」を何度も繰り返し読んだ。でも、やっぱり短編が好きだな。
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1991/01/21
- メディア: 単行本
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■追記
そう、「BMWの窓ガラスの形をした純粋な意味での消耗についての考察」が抜けているのだ。(略)長いことこの作品は書籍化されなかったが、たしか現在では作品集には収録されたはずだ。
本箱から上記アフィ本を引っ張り出して見たところ、収録されていないようです。で、同書に入っている「自作を語る」で、次のように書かれていました。
その他に『BMWの窓ガラスの形をした純粋な意味での消耗についての考察』という作品を『IN・POCKET』に掲載したが、これは自分でも気に入らなくて単行本には収録しなかったし、今回もやはり外した。思い切って書きなおしてみようかとも思ったのだけれど、正直に言って手のつけようがなかった。
とのことです。