けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 忘れてはいけないと思うこと。

昨日は、習い事の演奏会。緊張感は、大敵になるほどではなかったのだけど、右指の異常が外的な大敵として私に向かってきた。しかし、それは「外的」的大敵であり、内的的には、技術が私の思いに付いて来れなかったということ。

例えば、この低音は、このフレーズに意匠を与えるために、作曲者が入れ込んだ音であろう、ということを考えながら練習してきた。その練習の中で、音のイメージを自分で作っていったのだけど、イメージを演奏で投げかけることができない未熟な自分が舞台にいた。いや、その自分は練習する部屋にもいた。

もちろん、なんとか自分の思い描くものと放り出された生成物が一致して、嬉しくなる部分もあった。しかし、全体を通して振り返ると、どうしても自分の「思い」とできあがった「生成物」の隔たりの大きさには、悲しくなった。

聴いていた人は、「熱くて酔い演奏だったね」とか、「気持ちが音に出ていたよ」とか声をくれたけど、演奏した私(プレイヤー)が瑕疵を一番認識していた。声に笑顔を返していたけれども、心中は辛かったな。

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演奏の良し悪しは、演奏者自身が判定するものだ。という小さな自分を、もしも王様になれた時にも忘れないようにしたい。