けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 映画「イミテーション・ゲーム」:もどかしさが絡み合う。


すてきな人の気持ちがわかった後どうするかということです。
映画を観た。
映画『イミテーション・ゲーム / エニグマと天才数学者の秘密』
アカデミー賞の最有力候補とのこと。え?映画館はがらがらだったぞ。
さておき。第二次大戦中、ドイツ軍が戦略通信に駆使した暗号エニグマ。イギリス参謀本部アラン・チューリングたちグループに解読を命じる。彼らはみごと解き明かしユーリカ!そしてピースフル!となった・・・のではない。
問題はユーリカ(解読)のあとに発生する。すなわち解読したエニグマの情報に基づいてピンポイントでドイツ軍を攻撃すると、エニグマを解読したことが判明してしまうのだ。そうすると、ドイツ軍がエニグマに代わるほかの未解読の通信暗号を使い始めて振り出しに戻り以下ループ。
したがって解読した情報の利用のさじ加減が難しい。本当は作戦の全貌が分かっているのに、一部しかわからないふりをして小出しに攻撃する。たとえばUボートの大集結地点が分かったらそこだけを攻撃して、ほかの戦略地域にはあえて触れずに放置する。被害が出たとしても。
ドイツ軍の気持ちはすべてわかりました。でもわからないふりをしてつれなくしておこう・・・。ツンデレ(って死語)な構図というのかな。
この構図はサブストーリーでも展開される。映画なんでロマンスもあるわけなんだけど、つまりチューリングには恋人ができて結婚してっていう。だがこちらも彼は同性愛者であるということで宙ぶらりんとなる。うむ。
そんな二重の靄がかかった映画でした。いや寸止めロマンス物って嫌いじゃないんだけど。
(参考)
Wikipedia-イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密
すごい充実度。こういうページを作る人たちが観る映画ですね。
エニグマを解読した悲運の天才「アラン・チューリング」の人生
これまたまとまっています。2ページ目に泣けてきます。涙をふいて。
【第二次大戦】ナチスドイツのトンデモ超兵器は宇宙一ィ!
私は列車砲が大好きです。

クリプトノミコン〈1〉チューリング (ハヤカワ文庫SF)

クリプトノミコン〈1〉チューリング (ハヤカワ文庫SF)

おおむかしに一気読みした小説全4巻。まったく覚えていないけど、副題からするとチューリングエニグマをめぐる冒険みたい。
Ummagumma  (Remastered Discovery Edition) (2cd)

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おっとエニグマじゃなくてウマグマだった。