けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 満足できないキャン

近隣で、can!can!嬉しそうなエントリがあり、とても為になりました。

ヴぇんちゃんのとこの「英語の発音だけど」を見て思いだした。微妙に分かりづらくて、しかも重要なのにcan'tがあります。
You can do it.とYou can't do it. の聞き分けはカーンとすこし母音が長いかどーかで否定か肯定が決まります。
・・・できま「す」。と・・・できま「すぇん」。よりも日本人には分かりにくいですぅ。

ところで、canといえば、ローリング・ストーンズの「( Ican't Get No )Satisfaction」という曲が思い出深いです。一時期、 can'tをcanと聞き違えていましたね。あえて。

can使用なら、No Satisfakution「不満足」を得られるから、満足じゃないぞ!でも、逆に、can'tだと、「不満足」得られねえから、満足だぜ!になっちゃって。でも実際には、文脈上can'tが正しいわけで。

この辺のことについては、 今拓海 「ザ・ローリング・ストーンズ〜以下ry」という本に正解が書いてありました。

引用してみましょう。

英国や米国といった英語を母国語とする人々だけじゃなく、その他の国で英語教育を受けた人なら文法の初期に教わることだが、一文の中にNOが2回でてくると強い肯定と受け止めなければならない。ところが歌詞全体を読めば、どう考えてもこの歌詞の中の”私”は満足しているとは思えない。絶対に不満なのだ。これは米国黒人の独特の英文法でNOを2回続けることで強い否定を表すということにのっとったものだ。

ちなみにこの本は、ストーンズ誕生から70年代までを扱ったもので、単なる評伝というべきものではなく、英国の社会階層(クラス)を端々に据えている一種の英国文化論という形になっています。

本書。ストーンズに興味がある人は必読、60年代の英国文化を感覚的に学びたい方にはお勧めです。