読み始めた。
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2002/05/25
- メディア: 文庫
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たしかに本格ミステリの本格は、そのトリックにあることが大前提であろうけれども、今日の読者、すなわち十何年ぶりに再読する私も含めた読者にとっては、どうにも見ていられない欠落がある。すなわち人物造形。
数冊読み返したところで、私は思った。意図的に人物を作らないようにしているのではあるまいか?と。新本格ミステリの後発世代(たしか)である東野は、当時、綾辻行人「十角館」等に対して行われた「本格ミステリに人の心はいらないのか?」という痛罵に挑戦するが如く、「人」のないミステリを作り上げたのではないか?
・・・調べないで書くと、すっげえ読みにくいな>自分
さて、本題。
本格ミステリを「卒業」した東野圭吾が、人物を作っているのか?ということを検証するために上記の「百夜行」を読み始めたわけです。価格千円超、厚さ2.5センチの文庫本に「人」は作り上げられているのでしょうか!