死が招く―ツイスト博士シリーズ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
- 作者: ポールアルテ,平岡敦
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2003/06/17
- メディア: 新書
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で絶賛したP・アルテなんだけど、私があまり評価していないが、世間的には"衝撃の"デビュー作「第四の扉」に比べても格段に面白さの無いミステリだった。犯人は、最初から見当がついてしまう。倒叙モノかよ!!
それはそれで、その後のフォローがあれば、面白いのだけれども*1、フォローが本当のフォローになってしまい、そうなると最後のどんでん返しに期待したのだが、それも特になし。
「第四の扉」の次に翻訳出版されたと思うけれども、そのとき読んでいたら、その後のアルテ作品は読まなくなったかもしれないな。「狂人の部屋」で、私のアルテ熱が発症したから読んだのが、幸か不幸か・・・。
あと、八つ当たりだけど、ハヤカワポケットミステリのビニール表紙は邪魔だよ。ツヤツヤの中表紙(というか表紙)にビニール表紙が粘着して往生した。ビニ本じゃないんだから、ビニールいらないって!
P・アルテ。とりあえず「カーテンの陰の死」と「赤い霧」が手元にあるので読むつもり。それらを読み終えた辺りで、「狂人の部屋」を超える新作というか、新翻訳に出会えるといいな。
*1:メモ「蝶々殺人事件」