仕切りなおしということで。
このあたりの続きのような話。
紹介されたエントリを読んでみた。一読して、上手いエントリなものである、と思った。いや、これは皮肉ではないので、ちょっと書いてみることに。まずは、引用。
この記事の問題点は、こんな中二病の話を書籍にするのが痛い、ではない。新聞社が協力・共同出版(純粋な自費出版とは違う)という問題のある手法の文芸社を思いっきり宣伝するという形になっているところだ。
世事に疎いので、「中二病」というものを正確に理解しているわけではないのだけど、まず流れとして、次の記事が始まりだったそうだ。
で、消えてしまっているが、次のリンクに残痕がある。
学校から帰宅途中に突然異次元へさらわれた主人公・ローナが、魔法世界で
恋や冒険を通じて成長していくストーリーで、中学1年生だった平成16年
1月ごろから執筆を開始、約3カ月間で書き上げた。
どうも、このあたりが、「痛いでやんすよ」的話題となり、盛り上がっていったと思われる。ここまでは、「よくありそうな話だなあ、ふむふむ」で、忘却されるパターンじゃないかな。
−−−
で、kanose氏のエントリーが上手いなあ、と思ったのは、「痛そうな」話の中に隠されていた「怖そう」な問題点に着眼していたところ。2007年初と言えば、梅田望夫氏なんかが、「人類皆表現者社会の到来だ!」みたいに声高に叫んで、人々にその心が浸透し始めていた頃じゃないかな。
- 作者: 梅田望夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/02/07
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そんなこんなな2006年。それから一年ほど経過して、人々の間では、表現欲に加えて「カネにならんかな」心理までもが、熟成され始めていてもおかしくないような気がする。
そんなときに、
新聞社が協力・共同出版(純粋な自費出版とは違う)という問題のある手法の文芸社を思いっきり宣伝するという形になっているところだ。
と警鐘(?)を鳴らす。と書くと大袈裟だから、ネタを掬い、新たなネタ(と書いては失礼か)を創出して、話の輪を広げているところが上手いと感じた所以。
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で、kanose氏に一ヶ月先んじて、
というエントリがある。こちらについては、気になる箇所もあるのだけど、そこはモゴモゴ。