この辺りの続きの話です。
行動予定は、いつものように美濃戸から行者小屋幕営地に登り、テントを張ったところで様子を見て、翌日、本格的に行動という風に考えていました。
この季節*1に登るのは初めてだったせいか、登り始めから調子が悪かったです。朝飯を部屋でじっくりと食わずに出てきたこともあり、行者小屋幕営地に到着した時は、腹ペコでぐったり。暑さもきつかったですね。
テントを張ったところで、早速食事にしました。メニューは、会社備蓄の期限切れが迫っているということで配給された非常食のアルファ米(山菜おこわ)を水に浸して、瓶詰めの梅海苔をかけたもの。腹が減っていたので、ベラボウに美味かったです。むさぼるように食って腹が落ち着いて、パッケージを見ると、賞味期限が2006年08月でしたが、おk。
腹が一杯になったところで、突然、大雨が降り始めたので、テントに逃げ込んだところ、思ったより、雨は長く続いたので、行動は停滞に決めて、テントの中で激しい雨音を聴きながら、本を読んでいたら、眠たくなったので昏々と眠りました。
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翌朝は快晴で、早々に朝飯を食って、赤岳に向かってガツガツと登りました。大体、一時間半で頂上に。頂上は、ガスっていたので、購入した双眼鏡は役に立ちませんでした。小休止程度で、横岳を目指して歩き始めます。
途中からガスはなくなり、素晴らしい見晴らしになり、たびたび立ち止まっては、双眼鏡で遠くの山を眺めたりで、双眼鏡が大活躍です。
横岳稜線上からみた大同心の威容です。まだ、草木に覆われていますが、九月から十月頃にかけて、剥き出しの岩になると思います。
横岳稜線。以前、十年位前に歩いた時は、少しガスっていたせいもあり、冬季使用の鉄梯子を登りナイフリッヂに出てしまいました。そのときは、突風が激しく、梯子を降りるのにも難儀して、非常に恐い目にあったのですが、今回は気を付けて歩いていたこともあり、すぐに気が付きました。しかし、別のルートに出そうな踏み跡もあり、結構迷いやすい場所です。
風の気持ちよい稜線上を歩いていると、ニョッキと白木が屹立していました。
その後、硫黄岳の遮るもののない炎天下のガレ場を登り、ひろい頂に到着。人が多かったので、隅っこの方に陣を取りコーヒーを沸かして飲みました。
一息ついたところで、テクテクと下山開始。樹林帯の道で、風が無く、結構暑苦しかったな。行者小屋に12:00丁度に到着。そのまま、下山して帰京しても良かったのですが、兄のチビッコが山麓でサッカー合宿を行っているということを聞いていたので、そのまま行者小屋幕営地に連泊しました。
この日も、夕方から滝のような大雨に見舞われて、ガスも抜けず、星空は見えませんでした。
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翌朝、ノンビリと荷造りをして、下山開始。時間的な余裕があったので、途中の涸沢まではゆっくりと背後の山景を見上げながら下りましたが、途中の樹林帯に入ると、早足で下り、わりと早く美濃戸山荘群を経て、美濃戸口に到着。
バスに乗って、前述のチビッコ合宿地で下りたのですが、チビッコらしき軍団を乗せたマイクロバスが入れ替わりに出て行きました。うむ。受付の姉さんに聞くと、「あらあら、今、ちょうど出かけたところですよぉ!」ということで、再会できず。*2