分厚いわりには、活字が大きくて読みやすい。岸信介を筆頭に、田中角栄を経由して、合計六人の保守系政治家の「履歴書」が掲載されている。短編小説の趣であり、寝床や風呂に浸かって読む本としてぴったりかな。
福田赳夫は、比較的生々しく記述しており、読み応えがあった。逆に、期待していた岸信介は、農商務省入省時の記述が最後であり、戦前の満州における跋扈、あるいは戦後の日米安保時の対応(とその内面)が書かれておらず、残念。
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で、目指していた「知の越境者」。
そして、関連する本としては、
- 作者: 今西錦司
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 1991/09
- メディア: 文庫
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