けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 便利な世界の骨無き軽さについて。

■覚えたければ安心しない

『スピードハックス』(大橋悦夫さんと私の共著書)を「記憶できない」のだが、「うまく記憶する方法はないか?」という質問を戴きました。

ふむふむ。この質問者さんは、「スピードハックス」を参照して、仕事のスピードアップを図ろうとしているのですね。答えは簡単。ブログに、全文書き込み、仕事中に参照すればおk。著作権に問題があるでしょうから、ブログを非公開にして、自分だけが見れるようにしておくことを忘れずに。

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スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術

スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術

「スピードハックス」という本。私も読みましたが、仕事のスピードアップだけでなく、日常生活の雑事に対しても、紹介されているハックスを適用すると快適に生活できると思います。掃除、洗濯などの雑事をテキパキと片付けて、読書や異性とのデートに集中できたりとかね。

ただし、上記、質問者の質問というのは、本末転倒ではないか、と思います。ぶっちゃけ言うと、この人、馬鹿なんじゃないのか?ってね。ハックスというのは、良いところを自分で消化して、それを実地に試し、取捨選択したり、自分に合わせるべくアレンジしていくものでしょう。

それを考えると、最初から「参照する」という安易な受動的態度では、実りないのではないかな?ざっくりと頭に入れて、実地に試してみる。そして、これは使えるよな!と思ったら、頭と身体(?)に定着させて、部屋に帰った時などに本を紐解き、他のハックスを試して、以下同様。

ネット世界。「記憶することよりも創造的に!」ということが喧伝されているようですが、何事も最初は記憶することから始まると私は思いますね。

付記

本文引用エントリの結び、

どうしても忘れたくない本があれば、読了せず、読了目前で未読のまま残しておくという手もあります。欲求不満は残りますが、緊張感による記憶力増強は期待できるでしょう。

新潮社と船戸与一さん・・・http://d.hatena.ne.jp/kerodon/20070605/1181041456