日経新聞、07年5月1日付朝刊にて、昨年夏ごろに話題になった所謂「富田メモ」についての検証結果が詳述されていた。一面トップから引用すると、
特に昨年七月、本紙が報じたA級戦犯靖国合祀に不快感を示した昭和天皇の発言について「他の資料や記録と照合しても事実関係が合致しており、不快感以外の解釈はあり得ない」との結論に達した。
上記引用の「」内は、「富田メモ研究委員会」の評価。
この他にも、全六面のスペースを割いて、上記委員会の検証報告及び「富田メモ」の記述が詳細に掲載されている。
私の感想としては、あれだけの博打的スクープを報じて、各方面に波紋を呼んだからには、これくらいの「検証報告」を行うのは、ジャーナリズムとして当然の姿だと思う。
日興コーディアルグループの上場廃止報道の先陣を切った同じく日経新聞。こちらの「スクープ」についても、今回の「富田メモ」検証に習って、追記の報道を行って欲しい。*1
ジャーナリズムは、ブログや2ちゃんねるではなく、報道メディアであることを忘れてはならないと思う。
<参考>
■「富田メモ研究委員会」の最終報告