けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

京極夏彦「邪魅の雫」(講談社)

M-1 グランプリ2024のことを書こうと思っているのだけど、うまくまとまらないので、場繋ぎというわけではなく、まあ場繋ぎにTwitterの転載ということで。ちなみに、これで今まで書いたTwitterの投稿はすべて転載となっています*1

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ツイッターへの投稿の転載です>:付記あり

京極夏彦邪魅の雫」#読了

再読。榎木津御大の事件です。

テーマは、連続毒殺事件のミッシングリンク。しかし、私は事件推移よりも、そこかしこに長短織り交ぜて語られる「毒殺講義」に圧倒されました。そっか!って腑に落ちたりして。

(付記)
毒殺。毒殺は大量殺人には向かない。え?そんなことないじゃん!たくさんの人たちが亡くなるよ。と私も思っていたのだけど、その毒殺は毒ガスなどによるもの。大勢の人間が集まった場における嚥下性の毒物による殺人には向かない。

皆で一斉に服薬するケースは稀で、自然と服薬する順番が生じる。そうすると不審な動作(たとえば苦しみだすとか)を他人がした時点で、他の人間は「服薬」を留まる。

したがって、嚥下性毒物による毒殺は「一殺」時にしか基本的に適用できない。

・・・とまあ、こんな理屈がうんちくとして語られるのだが、私はこれを論理と呼んでいる。この論理が大好きだから、私はミステリが大好きなんだ。

*1:「すべて」は大げさで、まあ直近から遡ってみると、だいたいのところは転載したよ!ということです。