けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 市場(いちば)に行く

昨日の朝、市場(いちば)に行ってきた。楽天市場、ではなくて川崎北市場(?)っていうところ。正月用に、まぐろの柵、いくら、カマボコ、崩れた数の子なんかを購入した。安かったぜ!!数の子なんか、500グラムで、千円弱だってさ。
−−−
きっかけは、一昨日の晩、中学生時代の友人からから掛かってきた「けろくん、年忘れは今日しかできないので、これから軽くヤラないかい?」という電話。
私は、勉強に疲れていたのとネット世界観察に飽いていたのとで、寒い夜道をテクテクと歩いて向かった。私と友人二人の三人。チョット疲れていたので、焼酎のロックじゃなくて、水割りをチョイチョイと飲み、いろいろと話に花が咲いた。
しかし、まあ、この二人ほど流転して、前世と現世が入れ替わったかのような二人は居ないな。見世物にしたいくらい。
で、私の病気の話と来年初めが正念場なのだよ、という話に及ぶと、「おまえ、とりあえず職場までチャリンコで通え!気分がだいぶ変わるって!行きつけのチャリ屋を紹介してやるよ!」、「西洋医学の薬も良いだろうけれども、ハーブでもやってみろ!ハーブ茶とか試してみろ!」、「っていうか、おまえ鼻毛出している時点で、終ってるだろ?」
私は、便所に行き、花が赤くなるほど鼻毛を抜きながら、彼らの話を反芻した。片割れの一人は、9年間、自宅のクローゼットに引きこもっていた、同級生の弟をそこから引っ張り出して、四国から北海道まで首根っこを摑んで、更正施設を訪ね歩いたそうだ。
うーむ。なんで、そんなことをしていたのかなあ?というか、そいつ、そんなに面倒見の良い人間だったっけ?と私の頭は混乱した(今でも混乱している)。結局、その9年間の人間は、彼の店で働き始め、最初はもやしをスーパーで買うこともできなかったが、今では製麺機を操るくらいになっているらしい。
で、市場(いちば)。「おまえの病気なんてのは、市場の喧騒、勢いに当たれば良くなるって。明日朝、おまえんところに迎えに行ってやるから、一緒に行こうぜ!」。彼は、そんなことを言い捨てて、夜の街を一人自分の部屋に帰って行った。
私は、残った一人とタラタラと飲んでいると、夜遅くなってしまい、今から寝に帰ると起きれないだろうと思い、結局、朝までうろうろと徹夜して、生まれて初めての「市場(いちば)」に胸を躍らせていた。
で、昨日の朝、「市場に来い」男と合流して車で市場へ。彼は、もちろん酒が抜けていて、飲酒運転じゃなかったよ。そんなことは、絶対にやらないような人間になっていた。
さて、市場についたら、たしかに勢いがあった。丸ごとの鮭が何尾も転がっていたり、インド洋産の冷凍マグロの解体されたものがゴロゴロと山積みになっていたり。少し元気になった。というと言いすぎだけれども、すごい新鮮な世界を覗けて良かったよ。
彼は、人に配るという蟹やら、店で使うという「ばかでかくて強い」ゴミ袋を大量に買ったり、たこ焼きをいれるようなプラスチックの容器を60個買っていた。店で、年末にだけやる持ち帰りの麺を入れるためだそうだ。「こういうのは、市場で買わないと高くつくんだよ!」なんだってさ。細かくなったなあ。
買い物が終わり、車で帰路に着くと、車窓から昇り始めた眩しい朝日が差し込んできて、なんだか神々しく明るくなった景色は、とても気持ちの良いものだった。家で戦果物を母にあげたら、とても喜んでくれた。