各週刊誌がウオウ・サオウと殺到しているクサナギ騒動。私もAERAに掲載された「寂しき泥酔」という記事を読みました。なんというか人間臭い文章で綴られています。まず、事件現場の描写です。
物音もしない。一人で取り残されたような孤独と、誰もいない安心感を同時に感じる。街灯はほとんどないが、薄い灯りが届く範囲が、ステージのようにも見える。
なんか小説の一節みたいでしょ?
次はクサナギくんの苦節を記したところ。
他のメンバーが単独で主演して高視聴率をたたき出したテレビドラマでも、初めて主役になったのは、結成10年目。(略)松本佳子さんは、このドラマの当時、単独インタビューをした。発言から、木村拓哉や中居正広に対するコンプレックスのようなものを感じた。
このあたりについては、SMAPファンやらウォッチャーではない私にも分かる。うむ、分かるというか、定型的なクサナギ像なのではないかな?
そして、酔った時の口癖は、
「俺はね、SMAPのメンバーじゃなくて、一人の男として話したいんだよ」
はからずしも、彼の内奥から湧き出すむせび泣きのようです。しかし、厳しい書き方をするとSMAPの中でのクサナギくんと「一人の男」の両立は、とても難しいように思いますね。SMAPは、もはやシンボライズされた存在であり、そこから「一人の男」となるには並々ならぬ努力に加えて、運というもの必要でしょう。
しかし、ひねくれ者の私は、もしかすると、今回の事件が契機となり、運となり、「一人の男」が誕生するかもしれないな、という気がします。
最後に記事の最後を引用してみます。
ジーンズなどの衣類は、靴とともに、きちんとたたんでまとめてあったという。