飲んだ。遠ざかって行く送り火の儚さが頭に去来した。彼との別れ際「こんど会うときは、お互いまともな世界で会おうやね」短く言葉を交わして手を強く握りしめた。彼の手はとてもとても冷たかった。祈る言葉も尽き果てた真冬の灯籠流し。
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