<ツイッターへの投稿の再掲です>
西村賢太「蝙蝠か燕か」#読了
西村、最晩年の作品集。
西村さんは、2022年2月5日に死去されましたが、表題作「蝙蝠か燕か」は2021年末に雑誌掲載されたものです。そして、それは自らの死を悟ったかのような筆致です。
・・・本当に惜しい人を亡くしたものだとしみじみと読みました。
先日、テレビで北海道はニセコがバブルになっていると報じられていた。パウダースノーのゲレンデは海外からの観光客でいっぱいになっている。
おどろきは、町中心部の飲食店街。ラーメン2,000円、牛丼おなじく2,000円、バーガー1,700円(だったかな?)というお値段。中には、安いと品質が悪いと軽く見られるので大幅に値上げしたという寿司屋も登場していた。
そして、町一番の高さのマンションの分譲価格が10億円とのことで、海外の人が購入済み。
まあ、そんなこんなで海外マネーのバブル真っ盛り。
私が腹が立ったのが、小汚い金髪をしたコメンテーター。曰く「高いと思っちゃだめなんスよ。NYはもっと高いッス。日本人にも身近になるように賃上げが期待されるところッスよ」。2,000円の牛丼を日本人が安安と手に入れる日は来るのか?
しかし、日本の国はまずしくなってしまったものだ。