先日、機会が合わず、1年半ぶりくらいすれちがっていた高校時代の友人と会って話をした。場所は私のお気に入りの店。値段も手頃で、いつ行っても魚が美味しいところ。こちら。
食べログーうおさん
魚は横において。
話は、彼の仕事から始まって、昨今の不動産市況、最近読んでいる本の話を経て、歳を喰って音楽の好みが変わったねみたいな。ときどき「(彼の)子どもが大きくなってね」って私のボディーへのブローを挟みながら。
彼の仕事の話。うーん、これって私が20年くらい前の新卒就職活動で一番にやりたかったことなんだよなあ。就職活動当時はまったく芽生えていなかった。
- 作者: 片山さつき
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 1998/08/26
- メディア: 単行本
- クリック: 10回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
さておき最近読んでいる(いた)本について。申し合わせたわけじゃないんだけど、彼は池波正太郎「真田太平記」(全12巻)を読んでいるところだってさ。私も今年のはじめくらいにワクワクしながら読んでいた。
さらにびっくりしたのは、彼がおもむろにカバンから取り出したのが「平家物語」だったこと*1。これ別のものなんだけど、私もちょうど手にかけていたものなんだ。
私のは講談社学術文庫旧版の全12巻。なんだか全12巻が取り憑いているな(現在「学術文庫版」は全4巻に集約されて新装されている)。
- 作者: 杉本圭三郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/04/11
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (1件) を見る
クラシック音楽の話。私たちはメカニカルな演奏が好きだった。演奏者でいうとトスカニーニの指揮だったり、ハイフェッツだったり、グレン・グールドだったり。メカニカルというと語弊があるかもしれないけど、そしてぶん殴られるかもしれないけど・・・。
それがお互い「40歳も半ばになってみると穏やかな演奏スタイルが心地よく感じるね」ということで共感(共鳴)した。そんな風になるものなんだね。
ボディーブロー。
彼は都会から見ると地方(というとまた語弊があるかもしれないけど)に棲んでいる。きれいな川が近くを流れていて、山並みは眼前に迫り、子どもは夜空の星にぞっこんだしでって、すべからく羨ましい。山並み。「こんど軽い山のガイドをしてくれ」って言われた。嬉しかったな。
むかし、私が白神山地を目指していた時、青森県で働いていた彼に一宿一飯の恩があったことを思い出した。携帯電話のない時代。青森駅の呼び出しアナウンスを使って、なんとか会うことが出来たんだったっけ。とっても遅いことではあるけれども、恩返しに本を勧めておいた。
- 作者: 西田省三
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2015/09/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
*1:「真田」に挫折したのではなく、途中の巻が古本屋で見つからなくて中断しているとのこと。