けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 言葉が出ない(略)

先日、大手町を歩いていたら、女の子が駆け寄ってきた。「絵画、買いませんか?」という風情でもなかったので、耳をふさいでいた帽子を傾けて耳を出した。
彼女は息を切らせて「丸ビルはどこでしょうか?」会社の面接に行くみたい。黒いスーツが初々しい。
私「少し先の通りを曲がって、左の歩道から右手の斜めを眺めると、下半分が古くて、上がきらきらしているビルが見えるよ。そこが丸ビル。横の新丸ビルと間違えないようにね」
彼女は「どうもありがとうございます!」と腰を折り挨拶。私は左手を軽く上げて「どういたしまして」のゼスチャー。彼女は、少し先の通りを目指して走っていった。
私は「がんばってね!」って後姿に声を掛けようとしたが、言葉が出なかった。
ここから本題に入るつもりだったんだけど、赤裸々するのは苦しくてやめにした。
−−−
彼女に成人式は関係なかっただろう。