読んだ。
- 作者: 冲方丁
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/05/18
- メディア: 文庫
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購入日は2012年5月31日(木)。完全無血の積読本である。数ページ読んだっきり放置していた。なぜか?本年第一の収穫本であることを確信していたから。読むのがもったいない、いわば「戦闘的」な積読本*1
さて、本書。本屋の平台に山積みされ、映画化決定、そしてなんと「天地明察」日めくりカレンダ登場!(暦の話でもあるからね)。それにしても凄いな。横溝正史を大々的にブームにした角川商法ここにあり、って感じだね。
と俄然注目を浴びているということもあり、有名無名を問わずなブロガーさんたちがエントリを書いているだろうし、私には書くことがない。引用してみる。
暦は約束だった。泰平の世における無言の誓いと言ってよかった。
”明日も生きている”
”明日もこの世はある”
人と人とが、暗黙のうちに交わすそうした約束が暦なのだ。この国の人が暦好きなのは、暦が好きでいられる自分に何より安心するからかもしれない。
泰平の世にあることを喜び、それに我が身を託する暦。明日もこの世はある。
人には持って生まれた寿命がある。だが、だからといって何かを始めるのに遅いということはない。(略)体力的にも精神的にも衰えくる年齢にあって、少年のような好奇心を抱き続け、挑む姿勢を棄てない。
限られた寿命。私は何処に向かうのか?挑む姿勢を棄てないでいられようか?
*1:ちなみに単行本発刊のときにも、新聞の書評で紹介されていて気にはなっていた。