けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 ジャズを楽しむための7作品+1

何かととっつきにくい印象があるジャズを楽しむための作品を考えてみました。楽しむためですよ!

1.まずはこちら。

サキソフォン・コロッサス

サキソフォン・コロッサス

ジャズと言えば、「サキソフォン・コロッサス」ということにもなっているような定番です。一曲目から、煽り踊らされてしまうようなリズム、耳に残るメロディーで幕を開けます。

ところが、この作品、定番ではあるのですが、ピアノが入っていないピアノレス編成になっています。すると、「誰か、ピアノが入っているジャズ、タノム!」という気持ちにもなってきますね。

2.そこで、こちらに進みます。

クリフォード・ブラウン=マックス・ローチ+2

クリフォード・ブラウン=マックス・ローチ+2

マックス・ローチというドラム奏者つながりです。この作品では、トランペット奏者で、残念にも夭折してしまったクリフォード・ブラウンが、明るく気持ち良く吹いています。ジャズは、「なんだか暗そうだなあ・・・」と思っている人、是非とも聴いてみて下さい。

3.トランペットつながりで、次に進みましょう。

リー・モーガン Vol.3

リー・モーガン Vol.3

リー・モーガンというトランペット奏者が登場します。先のクリフォード・ブラウンの死を悼んだ曲が有名です。もちろん、他の曲も含めて、ブラウンのトランペットとモーガンのそれを聴き比べてみるのも楽しいです。

4.リー・モーガンといえばこちらです。

ザ・サイドワインダー

ザ・サイドワインダー

ジャズ・ロックとも呼ばれているだけあって、「ロックは好きだけど、ジャズはねえ・・・」という人も聴いてみてください。村上春樹も作品中で、主人公に気持ち良く口笛を吹かせています。

私のお気に入りリー・モーガンは、

コーンブレッド

コーンブレッド

先の「サイド・ワインダー」よりも、アルバム作品としては、とっつき易いかも知れません。こちらもノリノリで楽しめます。

5.さて、続いてはこちらです。

モーニン

モーニン

この作品は、ジャズ・ロックならず、ファンキージャズの始まりとも称されます。リー・モーガンも参加しています。

さて、ドラムス比較です。2.で登場したマックス・ローチは、タイトなドラミングでメリハリが利いているのですが、こちらアート・ブレイキーはちょっと様子が違います。ゴージャスなドラミングで、フロント(この作品では、モーガンのトランペット)を食ってしまうような感じもします。

私は、このブレイキーのドラミングが、あまり好きではないのですが、彼はバンド・リーダーとしてたくさんの奏者を発掘、起用しているので、ここからジャズの輪を広げるのも良いかと思います。

6.さて、続いてはこちらです。

ディッピン

ディッピン

リー・モーガンつながりなので、エントリの流れとして、ちょっと強引かもしれません。この作品は、ハンク・モブレーというテナーサックス奏者がリーダーですが、モーガンの名も併記されていて、ホーン(管楽器)のツートップなアルバムになっています。

私は、最近まで知らなかったのですが、この作品は昔のジャズ喫茶の定番メニューだったらしく、Amazonのレビューも熱くなっています。中でも、アルバム二曲目が目玉だったらしいですが、一曲目の勢いは楽しめます。

7.さて、続いてはこちらです。

ヴィレッジ・ヴァンガードの夜

ヴィレッジ・ヴァンガードの夜

最初に戻って、ソニー・ロリンズ再登場です。ライブアルバムですので、会場の熱気が伝わってきますし、聴き込んでいくうちに、ライブ演奏特有のアドリブを楽しめます。また、2ステージが録音されているので、中には同じ曲もあり、それらを聴き比べてみても楽しいと思います。

8.さて、最後です。

マイ・フェイヴァリット・シングス(+2)

マイ・フェイヴァリット・シングス(+2)

7.のドラムス、エルヴィン・ジョーンズつながりで、大御所、ジョン・コルトレーンが登場です。ジョーンズは、コルトレーン・カルテット(四重奏団)の一員ですので、こちらで本領発揮と言うところでしょうか。

さて、「えっ!コルトレーン?なんだか難しそうで嫌だなあ、参っちゃうよ!」という人もいるかと思います。たしかに、コルトレーンの後期の作品は、頭が捻じ曲がってしまうような気分になるときもありますが、この頃の作品は聴きやすいです。

そこで、この作品等の初期作品でコルトレーンに触れてみて、聴き込んでいくうちに、後期のコルトレーンを楽しむことも一興かもしれません。なにしろ、聴かず嫌いはもったいないですからね!


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ジャズは作品ごとのメンバーが流動的なので、今まで紹介してきましたように、人(奏者)つながりで、作品を開拓していくことのも楽しみの一つです。繰り返しになりますが、マックス・ローチのドラムが気に入ったら、彼が参加している他の奏者のリーダー作を聴いてみるというような方法です。

これは、TOWER RECORDSなどの店頭で行うことは難しいと思いますが、嬉しいことにAmazonなどでは、好きな奏者を入力・検索して見ると、思わぬところに参加していることが分かったりします。まったく、便利な世の中ですね。

このようにして、例えば「ジャズ名盤あれこれ」というような書籍を調べて作品を聴くのとは異なるアプローチで、ジャズを楽しめます。皆さんもいろいろと試してみて、楽しんでください。