けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

アガサ・クリスティ「秘密組織」(創元推理文庫)

アガサ・クリスティー「秘密組織」#読了

タッペンスとトミーの冒険譚。

「さあ、冒険が始まったのよ!」タッペンスは心のなかで叫ぶ。

誰が黒幕のブラウンなのか?読者は含みある描写に疑心暗鬼に。

クリスティーの出版第二作とのことです。本当にワクワクする冒険です。

最近、新訳版も出ています。

ジェームズ・M・ハーダマン「ロックを生んだアメリカ南部」(NHK出版)

バーダマン「ロックを生んだアメリカ南部」#読了

エルビス・プレスリーは、ゴスペル、ブルース、カントリーを混交して登場し、ロックとなって爆発した。

それらルーツ・ミュージックの文化的源流を探り、盛衰をたどる。

スリリングな書でした。トランプ現象の背景も、漠然としてですが垣間見えます。

四人組を上げろ。

#見た人も無言で4人組をあげる

ザ・ビートルズ


ザ・ブルーハーツ

THE BLUE HEARTS

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レッド・ツェッペリン


ジョン・コルトレーン・カルテット

バラード

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バリリ弦楽四重奏団

我孫子武丸「人形は遠足で推理する」(講談社文庫)

我孫子武丸「人形は遠足で推理する」#読了

毬夫たちが、バスジャックに巻き込まれる。

密室の推理・解決も行われるが、こちらは一発芸な感じ。

ポイントはジャックの犯人とおむつのおもしろく熱いやりとり。

ただ人質を撃った犯人が、「おもしろく」描かれているのはチョット納得がいきませんでした。

我孫子武丸「人形はこたつで推理する」(講談社文庫)

我孫子武丸「人形はこたつで推理する」#読了

ほのぼのミステリの短編集。

朝永さんと彼の操る腹話術人形の毬夫の掛け合いがおもしろい。

なによりも、語り手であるおむつの女心の機微の描き方が絶妙。

男性の我孫子氏がよくもここまで!と思える。

それにしても楽しいシリーズがあったものです!

ハリイ・ケメルマン「九マイルは遠すぎる」(ハヤカワ文庫)

ハリイ・ケメルマン「九マイルは遠すぎる」#読了

九マイルは遠すぎるという言葉から、推論を始めて、事象の取捨選択を経て、論理を構築していく。

その結果、意外な真相が現れる。

論理的解決の歴史的名編です。

読後、新旧比較として有栖川有栖「月光ゲーム」を読んでみるのもいいでしょう。

大倉崇裕「福家警部補の考察」(創元推理文庫)

Twitterへの投稿の転載&補注>

新年おめでとうございます。

大倉崇裕「福家警部補の考察」#読了

読書スランプになりかけてたけど、楽しい物語を読むと吹っ飛びますね。

「上品な魔女」。のほほん奥さまが犯人。

うわべとは違い狂気をはらんでいる。天然の狂気。

福家作品のいくつかに流れるホラーが凝縮された作品です。

(補注)
追っかけシリーズなので、単行本で購入しても良かったんだけど、文庫落ちしたので購入した。

何が言いたいのかわからない文章は横において。

安定したワクワク感を楽しめるシリーズ(そして作品)だとあらためての感想。事件の目撃者など脇の人物が善人ならば、福家と別れたあとに佳いことが起こるというのがいい。落ち込んでいた人物が、前向きになったりね。

そして、これは小憎らしいテクニックにもなっているのがみそ。すなわち、数行の人物描写が心境の変化の描写を通じて、そのキャラクタが深く映し出されるのだ。

早く次の作品集を読みたい!