アガサ・クリスティー「秘密組織」#読了
タッペンスとトミーの冒険譚。
「さあ、冒険が始まったのよ!」タッペンスは心のなかで叫ぶ。
誰が黒幕のブラウンなのか?読者は含みある描写に疑心暗鬼に。
クリスティーの出版第二作とのことです。本当にワクワクする冒険です。
最近、新訳版も出ています。
アガサ・クリスティー「秘密組織」#読了
タッペンスとトミーの冒険譚。
「さあ、冒険が始まったのよ!」タッペンスは心のなかで叫ぶ。
誰が黒幕のブラウンなのか?読者は含みある描写に疑心暗鬼に。
クリスティーの出版第二作とのことです。本当にワクワクする冒険です。
最近、新訳版も出ています。
バーダマン「ロックを生んだアメリカ南部」#読了
エルビス・プレスリーは、ゴスペル、ブルース、カントリーを混交して登場し、ロックとなって爆発した。
それらルーツ・ミュージックの文化的源流を探り、盛衰をたどる。
スリリングな書でした。トランプ現象の背景も、漠然としてですが垣間見えます。
我孫子武丸「人形は遠足で推理する」#読了
毬夫たちが、バスジャックに巻き込まれる。
密室の推理・解決も行われるが、こちらは一発芸な感じ。
ポイントはジャックの犯人とおむつのおもしろく熱いやりとり。
ただ人質を撃った犯人が、「おもしろく」描かれているのはチョット納得がいきませんでした。
ハリイ・ケメルマン「九マイルは遠すぎる」#読了
九マイルは遠すぎるという言葉から、推論を始めて、事象の取捨選択を経て、論理を構築していく。
その結果、意外な真相が現れる。
論理的解決の歴史的名編です。
読後、新旧比較として有栖川有栖「月光ゲーム」を読んでみるのもいいでしょう。
<Twitterへの投稿の転載&補注>
新年おめでとうございます。
大倉崇裕「福家警部補の考察」#読了
読書スランプになりかけてたけど、楽しい物語を読むと吹っ飛びますね。
「上品な魔女」。のほほん奥さまが犯人。
うわべとは違い狂気をはらんでいる。天然の狂気。
福家作品のいくつかに流れるホラーが凝縮された作品です。
(補注)
追っかけシリーズなので、単行本で購入しても良かったんだけど、文庫落ちしたので購入した。
何が言いたいのかわからない文章は横において。
安定したワクワク感を楽しめるシリーズ(そして作品)だとあらためての感想。事件の目撃者など脇の人物が善人ならば、福家と別れたあとに佳いことが起こるというのがいい。落ち込んでいた人物が、前向きになったりね。
そして、これは小憎らしいテクニックにもなっているのがみそ。すなわち、数行の人物描写が心境の変化の描写を通じて、そのキャラクタが深く映し出されるのだ。
早く次の作品集を読みたい!