けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 感受と甘受

本の販売2兆円割れ 170誌休刊・書籍少ないヒット作

新刊の刊行点数は89年の約3万8千点に比べて、昨年は約7万6千点と倍増、今年は10月末時点で昨年より3.2%増えているが、販売金額の減少は止まらなかった。出版社は少しでも売り上げを増やそうと刊行点数を増やしているが、売れない本は書店が次々と返品している実態が背景にある。08年の返品率は40.1%で、今年10月末の時点では40.7%とさらに悪化している。
(太字化は引用者)

さて、これをどう考えるか?本の世界に氷河期が訪れ、巨大な恐竜は崩れ落ちかけているのだろうか?ということは、声の大きなブロガーたちに任せて。

最近、気になることがある。ソフトカバーの書籍の値段が上がっているようなんだ。先日、紹介した「武家屋敷の殺人」は、ソフトカバー・ノベルズで1100円。「荒野のホームズ、西へ行く」は、ハヤカワ・ポケミスで、1400円!

いずれも、それほど分厚い、所謂「レンガ本」、ではない。そして、両者とも売れ筋(講談社ノベルズ、ポケミス)から出版されている。この傾向が一般的であるならば、推定販売金額の推移にも寄与しているのではないか?

すなわち、ネットでみると、グロスでみた販売金額以上にその凋落は大きいのではないかな?すなわち、新刊の売上点数だけではなく、書籍全体の売上点数は、もっと悲惨なことになっていると思うな。

新刊点数の増加。これ、はっきりいって読者の側から見るとメリットより、デメリットが非常に大きい。バカなビジネス本が、山のように積まれている中で、良質なビジネス本が埋もれていたりして。

まあ、選択肢が多様になったということでのメリットを感受して、デメリットを甘受するのが正解なんだろうね。