けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 ホレス・パーラン「アス・スリー」:朝から疾走

五時起床。それほど寒くない。いや、窓を開けたら、寒い。

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眠る前に聴いていた。ピアノトリオのジャズです。

アス・スリー

アス・スリー

帯びには、

ヘビー級のド迫力!(笑)(略)
個性派ピアニスト、一世一代の名演。
最高にカッコいいジャズがここにある。

と書いてある(ホントだよ)。で、ちょくちょく聴いていたのだけれども、「ヘビー級のド迫力!」というのは実感できなかった。いや、たしかに、ドライブ感が心動かすカッコよさアル演奏なんだけどね。

ところが、昨晩、聴いていたら、まさに帯びどおりのヘビー級で、心に飛び込んできたね。ベースとドラムが煽る煽る。時として2chの煽りも凄いけれども、ここまで煽られると動き出したくなってしまいます。身体全体が。

さて、このアルバムには更なる逸話があります。

ブルーノート100名盤 (平凡社新書)

ブルーノート100名盤 (平凡社新書)

から引用してみましょう。ちょっと長いです。

このピアニストが幼くしてポリオに罹り右手が不自由だということは(略)知ってたけど
(中略)
あるジャズ・クラブで彼のプレイを間近で接した時のこと。その奏法は、僕の想像をはるかに超えたものだった。ごく補助的に右手が使われることもあるけれど、基本的に使用されるのは左手ののみ。その左手だけでパーランはメロディーを弾き、かと思うと次の瞬間ハーモニーに飛び移るのだ。当然のことながらそこには微妙なタイム・ラグが生じ、(略)フレーズは必然的に反復や"間"が多いものとなる。

身体が不自由だから生まれた奏法、とは書きたくないけれども、実際、その演奏には、不自由さを補って余りある味がにじみ出ています。

ということで、本作「アス・スリー」は、ロイ・ヘインズ「ウィ・スリー」と同様、お勧めです。あ、「Us Three」と「We Three」ね。