読了日:2021年5月10日(月)
読書経緯:図書館
書誌情報:2014年3月4日 第1版第1刷発行(改訂前の親本は2001年刊行)
<感想>
抜き書きの重要性を熱く説いている。
抜き書きの効用で思い浮かべるのは、自分が書く場面だろう。
わかりやすい文章、洗練された文章を書けるようになりたい。
ところが筆者は、文章、とくに難解なものの読解にも役立つと述べる。
何回読み返しても「読めない」文章。
私も試しに「善の研究」を抜き書きしたところ読めた(気がした・・・)箇所があった。
さておき。
抜き書きする方法論について引用しておこう。
p.062 とにかく徹底的に、抜き書きする箇所を厳選すること。厳選すると、もちろん書く箇所が少なくなるという利点がありますが、同時に、選ぶために何度も読んで、どれを書こうとするか、その過程もなかなかに意味があります。つまり、「面倒だな」という気持ちを利用して、何が一番自分にとって大事なのか、確認していくという作業をする訳です。
(太字化は引用者)
抜き書きするために、付随する何度も読み返すという行為が役に立つ。発想の転換ですね!
評価:4/5
<ツイッターのリード文>
こんにちは。
福田和也「ひと月百冊読み(略)」読了。
読んでいる本に気に入った文章があれば抜き書きしたくなりますよね。
その抜き書きの効用と方法論を述べている書籍です。
(本稿以上)