けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

天藤真「大誘拐」(創元推理文庫)

読了日:2021年4月24日(土)
書経緯:所蔵
書誌情報:1978年11月10日 カイガイ出版部から書き下ろし刊行

<感想>
悪人が登場しない。

テンポが良い。

最後の落ちのつけ方が見事。

脇役の妙。くーちゃんや紀美ちゃん。

二つの成長物語を内包している。

ひとつ。誘拐されるおばあちゃん(刀自)の子どもたち。

ふたつ。「紅の童子」の面々。

後者は疑似家族になったと言える。

そういう意味で、大家族の物語でもある。

文句のつけようもなく、評価:5/5

<ツイッタのリード文>

おはようございます。

天藤真大誘拐」読了。ミステリーに名を借りたみんなの成長物語、そして家族の物語です。怖いところが全くない、古き良き小説。ほんわかしたい人に、オススメです。

(本稿以上)