けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 宴の終わり

中学校時代の同窓会に参加してきた。
幹事はラーメン屋の男。学生当時は、間違いなく一番の問題児だった彼が、こんなまとめ役をやるようになるとはね。がっしりとした身体に、なによりも時折漏らす微笑みは変わっておらず、男の自分から見ても、その気持ちのよさに惚れ惚れした。
スペシャルゲストで、当時の体育教師が招かれていた。
私は、昔、彼に10人くらいで一列に正座をさせられ、まずは「座り方が悪い!」と竹刀でバカバカやられ、すこし脳震盪を起こした状態になった。で、「あいつら(先輩)を詰めたのは誰だ?手を挙げろ!」と言われても、ぼんやりとした頭では挙手をすることもできず、「嘘を吐くな!」と、再び、竹刀でバカバカやられた。翌日、頭の頂頭部が、ぐにゃりと柔らかくなっていた。
という、話を皆にしたら、「おれなんか、転校してきた翌日にボコボコにされたぞ!」、「あいつは、校長室に連れ込まれて、血だらけになって出てきてたぞ!」と、酷い話が飛び出してきた。今の時代だったら、大問題になっているかもしれないな。
そんな「月夜の晩だけではないんだぞ!」な面々の中で、彼はまったく穏やかな風情で、なぜか妙に童顔化した顔つきになっていた。薄いサングラスを付けて、幅を利かせていたのが嘘のように。齢63になり、すでに教職を退かれて、近所のマンションの掃除の仕事を趣味でやっているそうな。
宴もたけなわな頃に、すごい美人の女性が入ってきて、私に「※※くん*1?久しぶりだね〜」と声をかけてきた。まったく見覚えがなかったので、名前を尋ねると、うん、思い出した。あの「ちびくろさんぼ」みたいに浅黒かった彼女か・・・。大きな子どもを持つ奥さんになっていた。
他にも、生徒集会のど真ん中で、私と殴り合いの喧嘩を演じた男もやってきていた。彼は大地主のボンボンなんだけれども、今は他所で働いているそうだ。もっと話したかったけれども、席が遠くになり、あまり話せなかったな。
と、とても楽しい時間を過ごしたのだけれども、最後に、私の記憶にはまったく残っていないけれども、みなの人気者になっている男が居て、薄暗い店の隅で対面で話した。で、なんだかカラまれて、私も睨みつけながら話したんだけど、まったく埒が明かなかった。妙に剣呑な雰囲気をぷんぷんさせていたなあ。
また、私が知りたかった小学生時代の幾人かの友人の消息、連絡先はまったわからなかった。これが、一番、悲しかったな。
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さて、宴も終わり、現実生活に戻らなくちゃ。

*1:私の「けろやん」の元になったあだ名。あだ名が一人歩きしていて、私の本名を知らない人も結構いる。